プロ野球 2015 クライマックスシリーズ ファイナルステージ 巨人×ヤクルト 1回戦 -神宮-
決戦前日。内海は力のこもったキャッチボールや短距離ダッシュで最終調整をした。予告先発がないため、CS第1S前同様、取材に規制が敷かれ、内海と高木勇が同じメニューをこなす“先発隠し”を行った。練習後、内海は「今日(13日)は嫁さん(聡子夫人)の誕生日なので盛大に祝います。状態? 悪くないです。頑張ります」とだけ残し、帰路に就いた。
内海は開幕前に左前腕部を痛め、戦線離脱。復帰しても精彩を欠いた。8月12日のDeNA戦(東京D)で今季初勝利し、同19日の阪神戦(同)では3回0/3、3失点で降板。原監督は2度目の2軍落ちを命じた。しかし、ここで見捨てたわけではなかった。指揮官は、中堅付近で調整する内海を見つめながら、口を開いた。
原監督「(内海は)なかなか結果が出なかった。あれだけの実績とキャリアを持っていると、往々にして先を見たがる(今季をあきらめ来季に目を向けてしまう)。そういう選手が結構いるが、彼にはそれがなかった。『どうする?』っと聞くと『明日から(練習を)やります』と。『じゃあ、準備しとけ』と言った。これは絶対に戻ってこさせる必要があると思った」
不振でもシーズンを投げ出さない姿を見て、3度目の昇格チャンスを与えることを約束。10月4日、ヤクルトとの今季最終戦(同)で先発させた。左腕は5回2安打無失点で期待に応えた。
原監督「内海は原点を忘れていない。雑草魂を感じたね。(不振の選手は)どこが痛いとか、エクスキューズ(弁解)から入る場合があるけど、彼はそれがなかった」
はい上がろうとする気持ちがCS先発につながった。内海にとって4年連続のCS最終S“開幕投手”。過去4度務めて3敗と未勝利。CSでの勝利は1勝しかないが、向かっていくだけだ。
原監督「こういう(2位から出場の)立場になって戦うのも“いと楽し”よ。我々は今度は挑戦者。(相手に)アドバンテージもあるが『それがどうした』という気持ちで戦うことも大事」
追われる苦しみは何度も味わってきた。このチームには、逆境をはね返す力があることを指揮官は知っている。その象徴こそが“雑草魂”の内海だ。初の2位から頂点へ。原巨人の執念の戦いが始まる。
さあ、どうなるか結果を楽しみにしましょうね(^o^)
ぜ・っ・た・い 勝・つ・ぞ
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プロ野球 2015 クライマックスシリーズ ファーストステージ 巨人×阪神 3回戦 -東京ドーム-
総立ちのナインは、ぼう然だった。原監督はグッとこらえた。2点を追う9回2死二塁、長野の二塁ベース寄りへの打球を大和が横っ跳び好捕。一塁送球は微妙な判定も「アウト」の宣告。試合は終わった。そのコールに対するG党のブーイングと、虎ファンの大歓声が入り交じった。
1勝1敗となった。CS最終Sの切符は、第3戦に持ち越された。敗因を挙げれば切りがない。エース・菅野が初回に2被弾で3失点するなど、4回6安打4失点でKO。打線は11安打を放ちながら2点にとどまった。指揮官は「なかなかタイムリーがねえ。いいところまでいくんだけど、タイムリーが一本もないわけだから」とレギュラーシーズン通しての貧打ぶりを嘆いた。それでも「明日また、だな」と短い言葉に決意を込めた。
選手の底力にかけるしかない。この日、初戦で4打数無安打だった坂本を、3番から7番に下げた。「責任の重さというか、少し軽い状態で打席に立たせようと」と今季初めて下位打線に据えた。戦前から「短期決戦は状態の良いものでいかないとね。今さら、こだわっていられない」と話していた通りの起用で、坂本は8回2死に左翼線二塁打を放ち、CS初安打をマーク。下半身の粘りで打ち返した、内容のある一打だった。
虎との最終戦。先発は能見が予想される。今季2勝2敗も、勝った2試合はともに5点以上を奪うなど、相手の防御率は5・01。苦手意識はない。中でも、長野が10打数4安打、片岡が8打数3安打と好相性だけに、2人を1、2番に並べて勢いをつけさせるのも手だ。当然、左腕も投げづらいだろう。
さらに、2試合先発から外れた村田は10打数6安打と“カモ”にしている。やはり坂本を3番に戻し、この試合2安打の阿部を4番、5番・村田のクリーンアップがしっくりはまる。振れている井端を代打に残しておけば、相手ベンチには脅威だ。原監督は「(明日の)打順については言えないけど。まあ、明日ね」と再編成もにおわせた。
CS前に打線のキーマンに掲げた坂本、長野、阿部、村田。最後はこの軸4人に頼るしかない。投手陣は高木勇をこの日同様、リリーフ待機させる。総力戦で、決着をつける。
さあ、どうなるか結果を楽しみにしましょうね(^o^)
ぜ・っ・た・い 勝・つ・ぞ
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プロ野球 2015 クライマックスシリーズ ファーストステージ 巨人×阪神 2回戦 -東京ドーム-
6日からの東京Dでの練習では、先発投手が分からないよう、初戦のマイコラスと連日、同じメニューを消化してきた。その間には、「万全ですし、いい状態で臨めると思います。やることをやれば結果はついてくると思っています。昨年(CS4連敗)の悔しい思いはチーム全体である」と決意を口にしていた。右肘痛のためポストシーズンを欠場した昨年の悔しさも胸に、大一番に臨む。
さあ、どうなるか結果を楽しみにしましょうね(^o^)
ぜ・っ・た・い 勝・つ・ぞ
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プロ野球 2015 クライマックスシリーズ ファーストステージ 巨人×阪神 1回戦 -東京ドーム-
CSが導入された07年以降の8年間、3試合制の第1Sでは、初戦勝利チームが16度のうち15度、最終Sに進んでいる。「短期決戦だからといって特別な感情はないよ」と冷静だが、勝利すれば王手をかける重要な一戦。自身“12連勝”を決め、2戦目の菅野に勝利のバトンを渡す。
セのCSは予告先発ではないため、6日からの東京Dの練習では“先発隠し”で、菅野と一緒の行動を取ることが多かった。「いい友だちである菅野と良い時間を多く過ごせたので良かったと思う」と笑顔。自身は登板日に合わせれば良かったため、苦にはならなかったようだ。万全の状態で最強助っ投がチームを日本一へと導く。
福田、野球賭博行為の疑いで謹慎処分
球団によると、福田は今年8月、知人の税理士法人勤務という男性A氏から野球の試合で賭けをしないかと誘われ、全国高校野球選手権の複数の試合の勝敗で賭けを行った。A氏とは巨人・笠原将生投手(24)の友人の知り合いで、昨年、笠原から紹介された人物だったという。
A氏から福田には、当日の試合ごとにハンデをつけた一覧がメールで送られてきた。その中から賭ける試合を選び、賭ける点数を伝えるやり方で賭けは行われた。A氏から1点1万円と説明され、最初は5~10点をかけていたが、負けが続いたため挽回しようと賭け点を増やしていき、福田は高校野球が終了した時点で大きな損になった。
A氏から「遊びだからプロ野球で取り返せばいい」と持ちかけられ、その後、プロ野球とメジャーリーグの試合も賭けの対象にするようになった。9月上旬までプロ野球で約10試合、メジャーリーグで約10試合賭けを行い、プロ野球では巨人戦が3~4試合含まれていたという。
A氏から「遊びだからどんどんやっていい」と言われて精算を求められることはなかったため、現金のやりとりは一度もしていない。しかし、最終的には百数十万円の損となっていたという。
9月上旬、福田は賭けはやめようと思い、A氏からのメールに応えなくなったため、そこからA氏の取り立てが始まった。9月30日、A氏がジャイアンツ球場を訪れ、「福田選手の借金を取り立てにきた」と話したため問題が発覚した。
球団は、笠原についてもA氏が野球賭博常習者と認められれば野球協約に違反する可能性が出てくるため、福田とともに5日付で謹慎処分とし、福田の賭けは刑法の賭博罪に当たる疑いもあるため、警察への届け出も検討しているという。
久保球団社長は「福田の行為は決して許されるものではありませんし、当球団としても、球団社長である私としても、ざんきの念に堪えません。プロ野球の信頼を失墜させるものであり、全国のプロ野球を愛するみなさん、巨人ファンのみなさんに、深くおわび申し上げます」と謝罪した。
プロ野球 2015 巨人×ヤクルト 25回戦 -東京ドーム-
巨人・菅野智之投手(25)が、先発予定だった4日のヤクルト戦(東京D)でリリーフ登板に回ることが決まった。防御率のタイトルを争う広島・ジョンソンが、3日のヤクルト戦(マツダ)で7回1失点と好投し、防御率は1・852。追う菅野は4日の最終戦、5回2/3を無失点ならば防御率1・851となり、逆転でトップに立てる。
斎藤投手コーチは「本人と相談して決めます」と話したが、背番号19は「チームに1人でもタイトルを取る選手がいればプラスになると思う。防御率は、去年から意識してきた数字。任された役割を全うしたい」と自身のタイトルだけでなく、CS第1Sに向けた調整登板としての意味合いも強いだけに、気合十分。代わって内海哲也投手(33)が先発する。
さあ、どうなるか結果を楽しみにしましょうね(^o^)
ぜ・っ・た・い 勝・つ・ぞ
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プロ野球 2015 巨人×DeNA 25回戦 -横浜-
巨人のリーグ4連覇はならなかった。逆転でDeNAを下したが、ヤクルトが延長戦を制し、優勝を決めた。だが先発のマイコラスは、6回1/3を4安打1失点と好投。自身11連勝で13勝目を挙げると、初回の好機に凡退した長野が4回に二塁打し、同じく初回に凡打した坂本も9回に汚名返上の2点二塁打。レギュラーシーズン2位が確定し、本拠地東京Dで10日からクライマックスシリーズのファーストステージに臨み、逆転日本一を目指す。
試合が終わると、勝利の余韻に浸ることなく、全員がテレビにかじりついた。ロッカールームにある2つの画面で、ヤクルト・阪神戦を観戦。10回裏、ヤクルトがチャンスをつぶした時、11回表に阪神・ゴメスが大ファウルを放った時、ともに大歓声が起こった。奇跡を信じ、ナインは必死に虎を応援した。だが、実ることはなかった。
12年から続いたリーグ優勝は、3連覇で途絶えた。原監督は「我々は自分たちのゲームをするだけ。何も知らなかった」と、試合中もヤクルトが戦う神宮の経過を一切、耳に入れなかった。午後10時過ぎ、V逸が決まった。すでに球場を後にしていた原監督は球団広報を通じてコメントした。
「今年のヤクルトは得点力では我が軍を上回っていました。2015年のペナントレースを制することはできませんでしたが、まだまだ試合は続きます。新たな目標に向かって全力で戦っていくのみです」
先のポストシーズンにつながる戦いぶりだった。大黒柱のマイコラスが試合を作った。1点を追う4回無死一塁では、長野が右翼線二塁打。珍しく、二塁にヘッドスライディングして気迫を前面に押し出した。その姿にベンチが沸いた。二、三塁で亀井が投手強襲の2点適時打で逆転。1点リードの9回には、先頭・鈴木の左越え二塁打から2死満塁の好機を作り、初回の好機で凡退した主将・坂本が左中間二塁打で2点を追加した。指揮官は「攻撃はまだまだ手放しでは喜べないが、誰が勝負どころで打てるか、これにかかっている」。こう、前を見据えた。
首位・ヤクルトと1差で迎えた9月27日の直接対決で敗れ、相手に優勝マジック3がともった。同28日の阪神戦(甲子園)で連敗し、「M1」。翌29日、大阪から帰京した原監督は、その足で、昨年5月29日に亡くなった父・貢さんのお墓に向かった。墓前で勝負どころで負けたことを悔やみ、だが、「可能性のある限りは全力で戦う」と誓った。シーズンの雪辱を次のステージでぶつける。そう、覚悟を決めた。
「今日と同じ気持ちで、明日も戦っていく」と原監督。ナインも当然、同じ気持ちだ。かすかな奇跡を信じ、ヤクルトの敗戦を祈った試合後。その一体感、諦めない姿勢は必ず、ポストシーズンで生きてくるはずだ。
プロ野球 2015 巨人×DeNA 24回戦 -横浜-
9月19日に出場選手登録を抹消されていたが、2軍で2試合に出場し、「痛みも不安も全くない」。G球場でのシートノックでは力強い送球、フリー打撃では外野へ鋭い打球を連発。村田不在の間、ルーキーの岡本が三塁を守っていたが、原監督は「順当ならあしたスタメンで使う」と明言した。
残り3試合での復帰。村田は「ここからはもう、1試合も負けられない。(2軍で)そのための心と体の準備をして過ごしてきた。すぐにポストシーズンもあるし、短期決戦のような気持ちで戦っていきたい」と決意を新たにした。
ドラ1候補
巨人のドラフト戦略の一端が明らかになった。スカウト会議では約2時間にわたり意見を交換。取材に応じた山下哲治スカウト部長は「最終リストには67人。そのうちの上位候補は10人」と明かした。その中でもオコエ、小笠原、熊原、高山の4選手が巨人の最終候補として絞り込まれたもようだ。
ここへ来て一気に1位候補に躍り出たのが、オコエだ。今夏の甲子園では、2回戦の高岡商(富山)戦で大会タイ記録となる1イニング2三塁打をマーク。準々決勝の興南戦でも決勝弾を放つなど、スピード感あふれるプレーで魅了した。
話題性も抜群だが、山下部長は「甲子園ですごく評価を上げてAクラスになった。スター性に加え、技術でも将来必ずレギュラーになれる。人気よりまずは力優先」と、あくまで実力重視と説明した。右の外野手の層が薄い巨人の補強ポイントに合致する。
一方の小笠原は最速152キロの剛球を武器に、東海大相模を45年ぶりの夏の頂点に導いた。変化球などの精度も高く、高校生ながら完成度は極めて高い。
大学生の2人は、紛れもなく即戦力となる能力の持ち主だ。熊原は最速152キロを誇り、大学日本代表にも選ばれた右の本格派。宮城・柴田高時代は無名ながら、仙台大で力を伸ばしたたたき上げでもある。今秋のリーグ戦前に背中を痛めた影響が懸念されたが、回復して好投を見せている。巨人としても、即先発ローテを張れる投手は、のどから手が出るほど欲しい。
高山はこの秋のリーグ戦で、東京六大学歴代タイ記録となる通算127安打を達成した安打製造機。貧打に泣いた巨人打線を、活性化できる逸材といえる。
いずれの選手も、世代交代が迫る巨人にとってはスター候補生。山下部長は、ほかに県岐阜商・高橋、仙台育英・平沢、駒大・今永、明大・上原、大商大・岡田、青学大・吉田らの名前を列挙したが、先述の4人がドラフト戦略の軸になる可能性は高い。「即戦力投手でいくのか、外野手の即戦力かまだ決まっていない。ただ、投手ならこれ、野手ならこれという準備はしている」と話した。
運命の「10・22」。巨人新世代の旗手は、果たして誰になるのか。
プロ野球 2015 巨人×阪神 25回戦 -甲子園-
巨人は5回、菅野の代打・井端の犠飛で1点を返したが、反撃はその1点止まり。
7回には無死一、二塁の好機に代打・寺内がスリーバントを失敗すると、後続の堂上、アンダーソンの代打攻勢も続かなかった。さらに8回には、1死から片岡が右中間三塁打も、坂本が二邪飛。阿部は死球も、続く長野は空振り三振に倒れた。
9回には先頭の亀井が右前打で出塁。続く寺内は、前打席に続いて送りバント失敗。1死一塁から代打・高橋は四球も、続く加藤、立岡が連続空振り三振でゲームセット。
この敗戦でヤクルトに優勝マジック「3」が点灯した。試合後に原監督は「2点目が遠かった」と話した。寺内のバント失敗については「みんなでカバーしなければ」。ヤクルトのマジック点灯「3」をアシストした敗戦。「われわれの戦い方は変わらない。一戦一戦戦っていくだけです」とした。
今日の先発は阪神キラーのポレダが9勝目をかけ、福留&ゴメス&マートンら強力阪神打線に挑みます!
プロ野球 2015 巨人×ヤクルト 24回戦 -東京ドーム-
巨人は26日、2ゲーム差で追う首位・ヤクルトとの天王山初戦に勝利。東京ドームでの連勝を12に伸ばし、3位以上を確定させた。ヤクルトの優勝マジック点灯を阻止し、1ゲーム差に詰め寄った。
ドラフト1位の岡本が、初めてお立ち台に上がった。第一声は「うれしいです」。初々しい笑顔がはじけた。1点を追う4回に右前へ、鋭い当たりの同点打。「思い切って初球から打とうと思って打席に入りました。負けられない試合が続いて、その中でプレーさせてもらっているので、勝ってうれしかったです」。そして場内のファンに向けてあいさつ。「初めまして。奈良県から来ましたジョニー・デップです」と、チーム内で浸透している“岡本ネタ”で爆笑を誘った。
お立ち台には、2回に右翼ポールへ追撃の14号2ランを放った長野、5回に中越えの勝ち越し二塁打を放った阿部も上がった。長野は「あしたも絶対勝ちます」、阿部も「僕らはまだ2位。ぶつかっていこうと思ったのがいい結果になった。ヤクルトはいいバッター、いいピッチャーがいていいチーム。思い切りぶつかりたい」と、27日のヤクルト戦での必勝を誓った。
試合後の原監督は、岡本について「勝負強さがあった。見事なタイムリーだった」と評価。27日の試合に向け「まだまだ戦いは半ば。また、あした!」と気を引き締めた。
プロ野球 2015 巨人×ヤクルト 23回戦 -東京ドーム-
巨人の高木勇人投手(26)が25日、G球場で先発投手練習に参加し、室内練習場でキャッチボールやバント練習などで汗を流した。
26日からは本拠・東京Dで首位・ヤクルトとの直接対決2連戦。初戦に先発予定の右腕は「ヤクルトには臆することなく、強い気持ちを持って向かっていきたいと思います」と強力打線を封じることを誓っていた。
さあ、どうなるか結果を楽しみにしましょうね(^o^)
ぜ・っ・た・い 勝・つ・ぞ
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イースタン・リーグ ジャイアンツ6年ぶり24回目の優勝!
[S]香月29試合3勝1敗8S
[負]大田23試合2勝1敗1S
P:モスコーソ(1回2/3)→福地(2回1/3)→安部(2回)→大田(1回2/3)→大原(1/3回)
イースタン・リーグの公式戦、巨人-横浜DeNA-巨人17回戦が22日、ジャイアンツ球場で行われ、リーグ優勝へ「マジック1」としていた巨人は八回に和田選手がタイムリー二塁打を放ち、5ー3で逆転勝ち、優勝を決めました。この試合、巨人は序盤で3点を先行され、苦しい戦いとなりましたが、救援投手陣の踏ん張りと、下位打線、代打陣の活躍で勝利を勝ち取りました。
優勝に王手をかけていた巨人は内海投手が先発しましたが、制球に苦しみ、二回に先制を許してしまいました。無死で連打を浴び、二死後に左翼に二塁打を打たれて2点を失いました。さらに三回には、先頭打者にライト線の三塁打を打たれ、自らの暴投で3点目を失い、この回終了でマウンドを降りてしまいました。
さらに巨人は2番手の松本竜投手も不調。五回に四球とヒットで無死一、二塁のピンチを招いて降板しました。しかし、ここでリリーフのメンドーサ投手が力強い速球で押して、後続の3人をいずれも内野フライに抑えて、追加点を許しませんでした。
巨人の攻撃陣は一回にヒットとバントで得点圏に走者を送るも無得点。相手先発のモスコーソ投手が二回に投手強襲ヒットの際に足を痛めて降板するアクシデントがあったにもかかわらず、救援陣をなかなか打ち崩せませんでした。
巨人の反撃は七回。一死後に和田選手が四球で塁に出ると、代打の横川選手が右翼越えの二塁打を放ち、一死二、三塁としました。そして、松本哲選手の内野ゴロの間に1点を返すと、橋本選手がレフト前に運び、1点差と迫りました。
そして八回に逆転します。一死後に代打、坂口選手が四球を選び(代走、高橋洸選手)、辻選手が好機を広げるヒットで一、二塁としました。北選手は投手ゴロでしたが、走者は二、三塁に進みました。和田選手の打席で相手投手の暴投があり、三塁走者が生還、同点に追い付きました。ここで和田選手は3ボールとなりましたが、4球目を強振、打球はレフト線への勝ち越し二塁打となりました。続く、横川選手は初球をライト線に二塁打、5点目が入りました。
巨人は7人の投手リレーとなりましたが、公文、矢貫、香月の3投手が安定した投球で7回以降を締めて、リーグ優勝を引き寄せました。
岡崎監督は「今日はよく打ってくれた。八回の攻撃にはうるっと来たよ」と話し、もうひとつの勝因に「崩れそうだった投手陣がよく踏ん張って、流れを食い止めた。あれが終盤の逆転をもたらしてくれた」と救援陣の奮闘を挙げました。また、決勝打の和田選手については「3ボールからよく打った。あの積極性があったのはうれしかった」とコメントしました。
プロ野球 2015 巨人×広島 25回戦 -東京ドーム-
初回、巨人は一死から片岡がフルスイングした打球は左中間スタンドへ。5年ぶりの二けた本塁打となる10号ソロホームランで、巨人が前日に続き先手を取った。二回もメッセンジャーを攻め立て、二死二、三塁のチャンスを作ったが、後続が倒れた。
巨人の先発は阪神戦に好相性のポレダ。しかし三回、簡単に二死を取った後、二塁打と三盗などで一、三塁のピンチを背負う。ここで福留にタイムリーヒットを許し、1対1の同点とされる。
四回もポレダは二死二、三塁のピンチを迎えたが、ここは鳥谷を空振り三振。その後は立ち直り五回、六回を三者凡退に抑えた。一方、巨人打線も復調したメッセンジャーに苦戦を強いられ、中盤は両チーム無得点となった。
七回裏、何とかポレダを援護したい巨人は原監督が動く。まず先頭の岡本に代えて亀井を送る。亀井は期待に応える二塁打を放ち、加藤が送りバントを決めて一死三塁。ここで7回1失点と好投したポレダに代打・高橋由を起用。高橋由は前進守備の一、二塁間をしぶとく破るタイムリーヒットを放ち、巨人が1点を勝ち越す。この回、代打策が見事に成功し、終盤に巨人が2対1とリードする。
八回からはリリーフ陣が登板。2番手のマシソンは阪神打線のクリーンナップを三者凡退に抑える好投でバトンをつなぎ、1点リードで迎えた九回、守護神の澤村がマウンドへ。しかし先頭の今成に二塁打を許すと、送りバントを決められ一死三塁とされる。ここで代打の関本にタイムリーヒットを浴び、土壇場で試合を振り出しに戻される。
九回裏、巨人は阪神守護神・呉昇桓から先頭の亀井が2打席連続のヒットで出塁。続く加藤は送りバントを決めて、サヨナラのランナーを二塁へ進めた。この場面で打席には代走から途中出場の寺内。寺内は呉昇桓の5球目を叩くと、打球はショートの頭上を越え、左中間に落ちるサヨナラヒットとなった。
巨人は3対2で競り勝ち、本拠地で阪神に連勝。負ければ首位ヤクルトにマジック「6」が点灯する崖っぷちの一戦、寺内がプロ9年目で初となるサヨナラ打でチームを救った。
プロ野球 2015 巨人×阪神 24回戦 -東京ドーム-
先発のポレダが7回1失点力投。9回に守護神・沢村が15試合ぶりの失点で同点に追いつかれたが最少失点で切り抜けた。
打線は1回片岡の10号ソロで先制。1―1同点の7回に代打・高橋由が勝ち越し適時打を放った。
9回も先頭の亀井が2打席連続の安打。加藤が投手犠打で好機を演出した。
寺内内野手「(初めてのサヨナラ打です)最高な気分でした。何とか勝ちたい一心で一戦一戦頑張って行くだけです。監督が代打を出さず、打席に立たせてもらえたので、自分が決めてやろうと思っていました。(久しぶりに一軍に帰って来ました)一試合でも貢献出来るよう全力でやります」