イースタン・リーグ公式戦 楽天―巨人8回戦(巨人4勝3敗1分、18時01分、荘内銀行・日新製薬スタジアム)

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	計
巨人	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0
楽天	0	0	0	0	0	0	0	0	0	3×	3

［勝］入野16試合3勝7S
［負］田原誠20試合1勝1敗
［本］三好4号3ラン(江柄子)＝10回

 

鮮やかにランエンドヒットが決まった。５月３０日の日本ハム戦（Ｇ球場）。４点リードの初回２死一塁、一塁走者がスタート。大累は、遊撃手の二塁ベースカバーで広く空いた三遊間にゴロを転がした。内野安打となり、チャンスを広げた。「（打球を）上げたらノーチャンスだったので、良かったです」

　３年目の今季は、３月１９日のロッテ戦（ロッテ浦和）、遊撃の守備中に、左膝前十字靱帯（じんたい）を損傷した。５０メートル５秒７の俊足、内外野を守れる起用さで定位置をつかみかけていただけに、痛恨の離脱となった。

　支えになったのは、昨年結婚した妻・優那さんだ。リハビリを終えて帰宅すると、スポーツ選手のための食事学の資格「ジュニア・アスリートフードマイスター」を持つ優那さんが、温かい夕食を作って出迎えてくれた。「本当に幸せ者です」

　リハビリ中は、１年目のオフに合同自主トレを行った陸上女子１００、２００メートルの日本記録保持者・福島千里（２６）から教わったバランスボールの上に立つなどの体幹トレに励んだ。「少しでも早く復帰したかった」。地道な努力と、献身的な妻の支えで、わずか２９日で実戦復帰した。

　現在、チームトップの８犠打。大田、橋本らと同じ９０年生まれだ。１軍で活躍する同級生をテレビで見て「正直、悔しいですよね」。それでも、まずは自分の生きる道を見つめる。「焦っても仕方ない。守備や走塁からアピールしたいです」。２月のキャンプではバスター打法にも挑戦した。得意の小技を磨いてルーキーイヤー以来の１軍出場を目指して欲しいですね。