プロ野球 2015 巨人×DeNA 20回戦 -横浜-
原巨人が、4日からのDeNA3連戦(横浜)に向け、必勝態勢を整えた。初戦には雨天中止となった1日のヤクルト戦(富山)に登板予定だったエース・菅野が先発。2、3戦目には好調の高木勇、大竹を起用し、当初3戦目に先発予定だった田口が「第2先発」としてリリーフ待機する。逆転Vへ万全の布陣で、今季6度目の「3タテ」を目指す。
残り20試合。リーグ4連覇を目指す3位・巨人に、負けていい試合など一つもない。金沢駅で取材に応じた原監督は「とにかく頑張るよ。今こそジャイアンツパワーを見せてほしい」とナインにムチを入れた。4日からは敵地でDeNA3連戦。菅野、高木勇、大竹の好調3人を起用するが、先発要員の田口をブルペン待機させ、一戦必勝の態勢で臨むことになった。
当初、田口は中6日で6日のDeNA戦に先発予定だった。だが、雨天中止になった1日のヤクルト戦に登板予定だった菅野が4日のカード初戦に回り、高木勇、大竹が1日ずつずれたことで田口の先発は飛んだ。登録抹消はせず、役割は「第2先発」に変わった。
これにより、ベンチ入りのリリーフは1人増えて8人に。万が一、先発が早い回で崩れても、惜しみなく中継ぎを投入して、野手の反撃を待つことができる。この日、G球場で先発投手練習に参加した田口は、2日連続のブルペン入り。「任されたところで自分の力を出せるようにするだけです」と決意を口にした。
もちろん、理想は先発が長い回を投げること。先陣を切るエース・菅野はG球場でダッシュなどで調整。「こういう時に力を発揮できない選手は弱い。真価が問われる。大切なのは気持ちよりも技術。気持ちばかり先行しても勝てない。今こそやってきたことを出すことが大事」と力強く言った。9月中旬以降は15日火曜日、広島戦がマツダで1試合だけ組まれるなど変則日程。状況によって中4日などスクランブルの可能性もあるが、まずは中畑DeNA相手に全力を注ぎ、3年連続の10勝目を目指す。
DeNA戦は今季、10勝9敗だが、横浜スタジアムでは2勝4敗。7月13日からは3連敗を喫した。今回はそれ以来の敵地。チーム一丸で3タテ返しを目指す。菅野は「余計なことを考えず、前を向くだけです」とナインの思いを代弁した。菅野、高木勇、大竹+田口。危機管理も万全な投手陣で、V4への弾みをつける。