なんちゃって村田のジャイアンツ blog

ジャイアンツ、試合結果、選手プロフィール

プロ野球 2015 巨人×中日 14回戦 〜東京ドーム〜

 

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巨人中日
(中) 立岡 (遊) 遠藤
(二) 井端 (中) 友永
(遊) 坂本 (右) 平田
(一) 阿部 (一) ルナ
(右) 亀井 (左) ナニータ
(左) 高橋由 (二) エルナンデス
(三) 村田 (三) 高橋
(捕) 加藤 (捕)
(投) 菅野 (投) 山井
 
 
亀井連発で2位浮上!今季チーム初マルチ弾!試合前のヤジに結果で応えた
 
巨人が連敗を止め、8カードぶりの勝ち越しで2位に浮上した。打の立役者は亀井だ。5回に先制ソロを放つと、7回にもソロで2打席連続のアーチ。巨人の打者が1試合2発をマークするのは今季初めてだ。投げてはエース・菅野が今季2度目の完封で、5月26日の西武戦以来となる7勝目。この勢いで混セを抜け出せ。さあ、反攻だ。

 たまりにたまったうっぷんを爆発させた。打てない? 決められない? 亀井の放物線がすべての雑音をかき消した。「ずっとモヤモヤしていたので、打てて良かった。みんな苦しみながら、何とか打破しないといけないと思っていた」。5番打者が貧打の打線を一振りで救った。2打席連発の神懸かった打撃。スタンドのファンからは「カメ様!」とあがめられた。

 まずは両軍無得点の5回先頭だ。山井の低めカーブを右翼席最前列に運んだ。「バットの芯を食ったのでライトの頭を越えるとは思ったけど、まさか入るとは」。本人も驚く、4月5日以来の4号ソロ。これが12打席ぶりのヒットとなり「気持ちが楽になった」と話した。

 勢いのまま7回先頭、右翼席中段へ2打席連続の5号ソロをたたき込んだ。「自分はホームランバッターじゃない。たまたまです」。ちょうど2年前のこの日以来となる1試合2発。巨人の打者では今季初めて、1人での“マルチ弾”となった。

 5回の打球をもうひと伸びさせたのは、野球の神様かもしれない。前日4日は6打数無安打。「メンタルはやられていない」と周囲に決して弱い姿は見せなかったが、心の糸は切れそうだった。試合後、5タコに終わった村田と足を運んだのが、名古屋市内の神社。暗闇の中、2人で目をつむり、両手を合わせ頭を下げる。祈りは通じた。9回先頭では二塁内野安打。今季5度目の猛打賞を決めた。

 この日の試合前、打撃練習を終え、三塁ベンチに引き揚げてきたときだった。スタンドにいた中年の男性ファンから「おい、亀井しっかりしろ!」とヤジを飛ばされ、思わず「頑張っとるわ!」と言い返した。一触即発の空気が漂ったが、普段ファンを大切にする男は「この世界ではよくあること。イライラしていた。本当は言っちゃダメだった」とすぐさま反省。文句なしの結果を残し、ファンの叱咤(しった)に応えた。

 チームは8カードぶりの勝ち越しを決め、借金1として2位浮上。原監督は「亀ちゃんね。ナイスバッティング。非常に分かりやすい点の取り方だけど、なかなかああいう点の取り方は我が軍はできてない。これも全体のきっかけになるといい」と絶賛。試合を決めたヒーローは「(年齢的に)中堅がしっかりしないと。球宴までに1つでも多く貯金を作りたい」と言い切った。苦しい戦いが続くが、リーグ4連覇へ逆襲が始まった。その中心には確かに、亀井がいる。