プロ野球 2015 巨人×阪神 13回戦 〜東京ドーム〜
村田、泣いた!4号が今季初V打 虎撃破4連勝1・5差
僕のマイヒーロー村田修一がやっとやってくれました。0―1の2回に村田の4月30日以来となる4号2ランで逆転し、6回に代打・堂上、立岡の連続タイムリーで加点。今季初V打となった村田は、お立ち台で涙を流し僕も思わず感情移入して泣いちゃいました。ポレダが6回1失点で5月22日以来の白星となる6勝目。阪神戦は4戦4勝だ。沢村は20セーブ目を挙げた。
男泣きだった。お立ち台で、スタンドにいる家族の話になった時だった。村田は約30秒間、言葉に詰まり、目から涙があふれ出た。「『パパのホームランが見たい』と言ってくれる息子たちの前で打てて良かった」。視線の先では、0歳10か月の三男・瑛梧(えいご)くんを抱いた絵美夫人が涙ぐみ、長男・閏哉(じゅんや)くん(9)、次男・凰晟(こうせい)くん(6)が笑っていた。
1点を追う2回1死一塁で、メッセンジャーから逆転の4号2ラン。4月30日の中日戦(東京D)以来71日ぶり、実に89打席ぶりの一発が今季初のV打となった。「反対方向だったし、打った瞬間、入るかなという気がしていました。忘れかけていました」。子供たちは父の日に似顔絵をプレゼント。4日の次男・凰晟くんの誕生日には自転車を贈ったが、右脚の肉離れから6月19日に1軍昇格して以来、初めて家族が観戦。6日遅れのバースデー弾となった。
5月20日に右太もも裏の肉離れで移籍後初の2軍落ち。2日後の再検査で右脚つけ根付近の肉離れも判明した。2軍では「力感がなくても芯に当たればヒット。テナーサックスを吹いているくらいに楽にバットを握る」とグリップの位置を上げて構えるようにしたが、結果は出ず、6月24日のDeNA戦から6試合連続ノーヒット。スタメン落ちの屈辱も味わった。その頃、首都圏が軽い地震に襲われ、知人から「じしん、大丈夫?」とのLINEが届くと、「地震? 自信?」と自虐的に返信するほど、心は折れかけていた。
どん底の末にたどり着いたのが、2年前の打撃フォームだった。「2か月間、4割だったときのな」。13年7、8月と月間打率4割超え。8月にセ・リーグ記録の月間最多46安打を放ったときのように、7月からグリップを下げ、しっかりと握るようにした。練習では打撃コーチ兼任の高橋由と意見を交わしながら、感覚を取り戻そうと精力的にバットを振り込んだ。
今月上旬、試合後に食事に出掛けると、メニューのデザートの欄に目が止まった。「とろけるガトーショコラ」。普段は口にしない甘い物を「今日はとろけて、あしたから新しい『村田修一』だ!」と平らげ、本当に生まれ変わった。
4回1死一塁では右前に落とし、マルチ安打。2か月ぶりに打点をつけた村田に、原監督は「本来の村田修一の打撃を取り戻してほしい。(涙?)やっぱり勝負ってそういうものだよね」とたたえた。男の逆襲が始まる
男泣きだった。お立ち台で、スタンドにいる家族の話になった時だった。村田は約30秒間、言葉に詰まり、目から涙があふれ出た。「『パパのホームランが見たい』と言ってくれる息子たちの前で打てて良かった」。視線の先では、0歳10か月の三男・瑛梧(えいご)くんを抱いた絵美夫人が涙ぐみ、長男・閏哉(じゅんや)くん(9)、次男・凰晟(こうせい)くん(6)が笑っていた。
1点を追う2回1死一塁で、メッセンジャーから逆転の4号2ラン。4月30日の中日戦(東京D)以来71日ぶり、実に89打席ぶりの一発が今季初のV打となった。「反対方向だったし、打った瞬間、入るかなという気がしていました。忘れかけていました」。子供たちは父の日に似顔絵をプレゼント。4日の次男・凰晟くんの誕生日には自転車を贈ったが、右脚の肉離れから6月19日に1軍昇格して以来、初めて家族が観戦。6日遅れのバースデー弾となった。
5月20日に右太もも裏の肉離れで移籍後初の2軍落ち。2日後の再検査で右脚つけ根付近の肉離れも判明した。2軍では「力感がなくても芯に当たればヒット。テナーサックスを吹いているくらいに楽にバットを握る」とグリップの位置を上げて構えるようにしたが、結果は出ず、6月24日のDeNA戦から6試合連続ノーヒット。スタメン落ちの屈辱も味わった。その頃、首都圏が軽い地震に襲われ、知人から「じしん、大丈夫?」とのLINEが届くと、「地震? 自信?」と自虐的に返信するほど、心は折れかけていた。
どん底の末にたどり着いたのが、2年前の打撃フォームだった。「2か月間、4割だったときのな」。13年7、8月と月間打率4割超え。8月にセ・リーグ記録の月間最多46安打を放ったときのように、7月からグリップを下げ、しっかりと握るようにした。練習では打撃コーチ兼任の高橋由と意見を交わしながら、感覚を取り戻そうと精力的にバットを振り込んだ。
今月上旬、試合後に食事に出掛けると、メニューのデザートの欄に目が止まった。「とろけるガトーショコラ」。普段は口にしない甘い物を「今日はとろけて、あしたから新しい『村田修一』だ!」と平らげ、本当に生まれ変わった。
4回1死一塁では右前に落とし、マルチ安打。2か月ぶりに打点をつけた村田に、原監督は「本来の村田修一の打撃を取り戻してほしい。(涙?)やっぱり勝負ってそういうものだよね」とたたえた。男の逆襲が始まる