プロ野球 2015 巨人×阪神 15回戦 〜甲子園〜
原監督、混セ真夏の陣でダッシュ奪首!「真価問われる」後半戦開幕
オールスター戦も終わり、6球団が4ゲーム差にひしめく戦国セ・リーグが再開する。この日夕方、原は球宴の指揮を執った広島から大阪へと移動。宿舎で巨人ナインと合流した。20日からの後半戦開幕へ、すでにプランニングは出来ている。
「ここからが真価を問われる。まさに佳境に入っていく。こういうペナントレースはなかなかない。明日からは短い新たなシーズンがスタートするという気持ちで、緊張感を持っていきたい。今年のペナントは57試合だというくらいの気持ちでね」
現在、4連敗中で借金1の2位。だが、不振を極めていた打線は確実に上向いている。個々の打率も徐々に上向き、本塁打は1試合に1本以上は出るようになった。指揮官は打席内容にも変化を感じ取っていた。
「アウトになっても、その打球が強くなってきている。非常に強い打球がね。まあまあ長打も出るようにもなっているし。今までは打球が弱すぎたよな。詰まったり。だからこそ非常に期待感があるんだ。そこが兆し。プラス材料だと思うよ」
試合前練習で球速150キロ近いマシンで打ち込み、7月はほぼ休みも返上して練習を組み込んできた。その成果が、形になりつつある。
「やっぱり、早い勝負に持ち込みたいと思っている。そうすれば抜け出るってことだから。早めに仕掛けたい」
打順を大きく変えるつもりはない。4番は亀井のままでいく。3番・坂本、5番・長野で挟み、パワーにスピードも兼ね備えていく。この日、G球場での全体練習でも、各々が責任感を強く持ち、引っ張っていく決意をにじませていた。フリー打撃では快音を連発。仕上がりもいい。
「キーとなるのは、やはり3、4、5番だよ。あのへんがやらなきゃダメ。やはり、この3人が自覚を持って自立した形でやることだな。クリーンアップとはなんぞや、と。いま、自分が置かれている打順はどうなんだということを自問自答して、重く受け止めて戦うことが大事になる」
切り込み隊長は、立岡が有力だ。規定打席にこそ達していないが、打率は3割1分4厘。抜群の身体能力を目に見える数字に変えてきた。原の信頼度も日増しに高くなっている。
「立岡が1番に座ってから、他の選手が落ち着いて野球を出来ている。新しい戦力っていうのは大きいな。彼なりのペースがあって、ウチにはいないタイプの選手。外野を守らせていれば、守備の負担も少なくなるしね。バッティングも良くなってきた」