なんちゃって村田のジャイアンツ blog

ジャイアンツ、試合結果、選手プロフィール

プロ野球 2015 巨人×広島 19回戦 ~東京ドーム〜

巨人広島
(中) 立岡 (二) 菊池
(二) 吉川 (中)
(遊) 坂本 (左) 松山
(右) 長野 (一) クズマン
(一) 阿部 (遊) 田中
(左) アンダーソン (右) 野間
(三) 村田 (三) 木村
(捕) 小林 (捕) 會澤
(投) 高木勇人 (投) 前田
  
原巨人、振らなくちゃ…2戦30三振、3連敗首位陥落
 
巨人打線に元気がない。散発5安打で小林のソロによる1点しか奪えず広島に連敗。5カードぶりに負け越し、首位から陥落した。1点を追う9回1死一、二塁、4番の長野が見逃し三振。続く阿部は3ボールから中途半端なスイングで二ゴロに倒れた。延長12回で21三振を食らった7日同様、打線が不完全燃焼で、原監督も「本拠地の利を生かしていない」とバッサリだった。

 期待の大きさが、そのままため息へと変わった。1点を追う9回1死一、二塁。巨人の誇る4、5番の出番だ。大声援を受けた長野はしかし、中崎の直球に手が出ず、見逃し三振。阿部は、高め直球に思わず反応し、止めたバットに当たったボールが二塁・菊池の前に力無く転がった。ともに3ボールから凡退し、ゲームセットとなった。

 小林のソロだけに抑え込まれ、散発5安打1点で3連敗。「振らないと何も起こらない」と、長野は責任を背負った。「次につなげられなかったので、阿部さんにもプレッシャーをかけてしまったし、チームも負けてしまった」。本来鋭い「読み」が武器。予測と違う球種が、反応を妨げた。

 阿部は「中途半端になった。せっかくチャンスだったのに申し訳ない」と反省の弁を絞り出した。直球に狙いを定めていたが、ヒッティングゾーンからやや外れた球が来たことで、一瞬の迷いが生まれた。7回には3戦ぶりとなる中前打を放つも、8月に入り22打数3安打と不振。試合前には原監督から直接指導を受け、右膝の開きなどをチェックした。バットを肩に乗せ、脱力したフォームも試したが、すぐに本調子とはいかなかった。

 原監督は目を見開きながら、3人で計11打数1安打の中軸を切り捨てた。「クリーンアップが機能しないと、こういう試合になる。あの場面(9回)で見逃し三振と、止めたバットに当たっているような打撃ではね。本拠地の利というものを生かしていない」。12回までもつれた前夜(7日)は、延長戦ワーストとなる21三振を奪われる屈辱で完封負けを喫した。この日の9個を加え2試合で30三振だ。

 「地の利」とは。狭く、打者有利の東京D。相手は失投即失点ということを知っているから、必要以上に神経質になる。しかし、長野の言うように「振らないと」アドバンテージも生かせない。

 村田総合コーチは「バットを短く持ったり、粘って球数を投げさせたり。自分を捨てることも必要」と、打開策を説く。残り40試合。ポストシーズンまで見通せば、苦手意識を残したままではいられない。「奮起してもらわないと。時期が時期だから、いい投球をされたと言って(選手が)流していてはいけない。我々(首脳陣)も流してはいけない」。指揮官は、危機感を持って会見を結んだ。