プロ野球 2015 巨人×広島 22回戦 ~マツダスタジアム〜
阿部10号!原超えの15年連続2ケタ本塁打
想像を超える伸びを見せ、打球は右翼席に消えた。阿部は的確に捉え、メモリアルな放物線を描いた。「少し詰まった感触があったけれど、しっかり振り抜くことができた」。淡々と4つのベースを踏みしめたが、原監督とのグータッチには力がこもる。1年目の01年から15年連続の2ケタ本塁打をマーク。14年連続の指揮官を超え、王貞治、長嶋茂雄に次ぐ巨人歴代3位に躍り出た。
難攻不落の右腕を“掛布打法”で粉砕した。初回2死二塁、1ボールから前田の高めの143キロ直球を強振。「相手のエースから打つことができて良かった」。1日の中日戦(東京D)以来、20日ぶりとなる先制の10号2ランだ。マエケンからのアーチは実に、10年10月7日以来5年ぶり。これぞ、4番の仕事だった。
復調のきっかけは、一本の電話だった。18日の阪神戦(東京D)で2打数無安打3四球。ボールの見極めには手応えを感じていたが、どこかしっくりとこない。タイミングの狂い? スタンスの広さ? グリップの高さ? 試合後に何度、自問自答しても答えは出ない。そんな時、携帯電話が鳴った。幼少期からのあこがれの存在で、親交のある掛布雅之氏からだった。
本紙の評論のため試合に訪れていた掛布氏から指摘されたのは、テイクバックの際に右肩が下がり気味に、後ろに入りすぎていることだった。電話を切るとすぐに映像で確認。目からうろこだった。「映像を見てみたら、本当に言われた通りになっていた。自分では気付かないこともあるから、ありがたかった」
上げていた右足をすり足にすることで、右肩が入りすぎないように改良。構えが安定し、目線の上下が少なくなった。「タイミングの取り方を変えてから、いい形の打撃につながってくれている。目線がぶれないような工夫だね」。この一発で、19日の阪神戦(東京D)から3試合連続安打。完全復調といっていい。
1点を追う8回2死二塁では、中堅フェンス直撃の同点二塁打を放ち、2安打3打点、2四球とフル稼働。頼れる主砲を原監督は「先制2ランといい、ビハインドの場面でも見事だったね」と絶賛した。慎之助も雨中のロングゲームを、こう総括した。「長かった。みんな、頑張った」
難攻不落の右腕を“掛布打法”で粉砕した。初回2死二塁、1ボールから前田の高めの143キロ直球を強振。「相手のエースから打つことができて良かった」。1日の中日戦(東京D)以来、20日ぶりとなる先制の10号2ランだ。マエケンからのアーチは実に、10年10月7日以来5年ぶり。これぞ、4番の仕事だった。
復調のきっかけは、一本の電話だった。18日の阪神戦(東京D)で2打数無安打3四球。ボールの見極めには手応えを感じていたが、どこかしっくりとこない。タイミングの狂い? スタンスの広さ? グリップの高さ? 試合後に何度、自問自答しても答えは出ない。そんな時、携帯電話が鳴った。幼少期からのあこがれの存在で、親交のある掛布雅之氏からだった。
本紙の評論のため試合に訪れていた掛布氏から指摘されたのは、テイクバックの際に右肩が下がり気味に、後ろに入りすぎていることだった。電話を切るとすぐに映像で確認。目からうろこだった。「映像を見てみたら、本当に言われた通りになっていた。自分では気付かないこともあるから、ありがたかった」
上げていた右足をすり足にすることで、右肩が入りすぎないように改良。構えが安定し、目線の上下が少なくなった。「タイミングの取り方を変えてから、いい形の打撃につながってくれている。目線がぶれないような工夫だね」。この一発で、19日の阪神戦(東京D)から3試合連続安打。完全復調といっていい。
1点を追う8回2死二塁では、中堅フェンス直撃の同点二塁打を放ち、2安打3打点、2四球とフル稼働。頼れる主砲を原監督は「先制2ランといい、ビハインドの場面でも見事だったね」と絶賛した。慎之助も雨中のロングゲームを、こう総括した。「長かった。みんな、頑張った」