プロ野球 2015 巨人×ヤクルト 21回戦 -神宮-
巨人・原辰徳監督(57)が16日、逆転優勝へのキーマンに長野久義外野手(30)を指名した。「期待感を見せないで終わっている。もっと威風堂々としていい」とゲキ。打率2割4分に低迷する打撃や、打席内での雰囲気にも注文を出した。チームは広島から帰京。DeNA戦に勝った首位・ヤクルトとは2ゲーム差に広がった。18日のヤクルト戦(神宮)に向け、17日はジャイアンツ球場で調整する。
物足りない男がいる。広島空港の搭乗ロビーで、原監督が切り出したのは、状態の上がらない長野についてだった。
「彼の良さは知っている。ただ、今は打席の中で『さあ、みんな見てろよ。さあ、やってやるぞ』という感じに見えないんだよなあ。もっと打席内で威風堂々とした姿を見せていい」
8月半ばから主に5番を打たせているが、ここ2試合は無安打。逆転優勝には欠かせない男だからこそ、厳しく注文を出した。比較の対象に挙げたのは、ルーキー・岡本だった。
「岡本なんて、昨日はいい意味で、心拍数も上がっていない(緊張していない)ような感じだったもんな(笑い)」
15日の広島戦(マツダ)。チームはジョンソンに8回零封され、0―1で敗れた。長野は3打数無安打で7回1死一塁では遊ゴロ併殺打。岡本は8回1死一、三塁、代打で二ゴロ併殺打。ともに好機をつぶしたが、岡本には“何とかしてやる”という雰囲気と期待感があった。対照的に長野は「ファンのみんなが打席を見ても『あっ』という感じで淡々と終わっている」と指摘する。
「『さあ、見てみろ。さあ、こい』というプロ意識というかね。そういうものが薄らいでいるよ。常に淡々としている感じがする」
11年に首位打者(打率3割1分6厘)、12年に最多安打(173安打)のタイトルを獲得。巨人を代表する打者だが、今季は開幕から不振が続き、打率は2割4分と低迷している。本来、長野は闘志を内に秘めるタイプ。指揮官もそれは知っているが、今こそ気持ちを前面に出す時だと訴える。ここで引き合いに出したのは、レスリングの世界女王だ。
「(レスリング世界選手権で個人戦)200連勝(を達成)した吉田沙保里だって、優勝して泣くんだもん。常に崖っ縁のところで戦っているんだろうね。だから頑張れるんだろうし、涙が出る。そういう気持ちの中で1打席、1球もね。どこかで共通するものは、必要だと思う」
長野が感情を隠さず、悔しさや喜びを表に出せば、味方ナインにも、その闘志が乗り移っていくはずだ。奇跡の逆転Vには、背番号7の力は必要不可欠。指揮官の切実な思いが詰まっていた。
さあ、どうなるか結果を楽しみにしましょうね(^o^)
ぜ・っ・た・い 勝・つ・ぞ
お〜〜〜 ジャイアンツ(^o^)/