プロ野球 2015 巨人×ヤクルト 15回戦 ~神宮〜
緊急スタメン吉川、坂本代役打!7回貴重適時打で再奪首
巨人がヤクルトとの首位攻防初戦を制し、3日ぶりに首位に浮上した。腰痛で欠場した坂本の代わりに「7番・遊撃」でスタメンの吉川が、1点差とされた直後の7回に適時打を放つなど、2安打1打点と活躍。地方球場に強いマイコラスは福島の37度の暑さに負けず、6回1失点でチームトップタイの8勝目、自身6連勝を飾った。チームは5日、1万試合目を迎える。
一塁ベース上、吉川が自軍ベンチへガッツポーズすると、坂本が満面の笑みで応えてくれた。「尚広さんが三塁だったので、空振りだけはしないように、前に飛ばそうと思っていました。(2球目の)甘いスライダーを見逃してしまったんですが、うまく切り替えられました」。1点差に追い上げられた直後の7回無死一、三塁。高めに浮いてきた館山のチェンジアップを、ライナーで左前にはじき返した。試合を決定づけるタイムリーとなった。
出番は突然だった。試合前練習中に、「7番・遊撃」での緊急スタメン出場が決まった。坂本が、フリー打撃中に体調不良を訴えたためだった。6月12日のロッテ戦(QVC)以来の先発で、遊撃は移籍後初。3回無死から中前打で先制点の足がかりを作り、終盤ではダメ押しの一打。代役としての働きぶりは合格点以上だった。吉川は「急だったので、逆にすんなり試合に入れました。“どうでもいい精神”というか、なんとかなるだろうと思って」と笑いながら振り返った。
主将不在のピンチを救った伏兵だが、実はヒールにあこがれているという。「朝青龍が好きなんですよ。(PL学園高時代は練習を早めに終わらせて)結びの一番までに寮に帰ることもありました」。けがで巡業を休んでモンゴルに帰国しながら、現地ではサッカーに熱中するなど、問題行動が絶えなかったが、角界を盛り上げた平成の大横綱だ。世間の批判は、土俵で見せる圧倒的な実力でねじ伏せた。「球界の朝青龍」になろうとしているわけではないが、飛び抜けた存在になることを目指している。
首位攻防の初戦を制し、首位に返り咲いた。原監督は「非常に、吉川らしさが出たね。思い切りの良さというかね。守備力、スピード、そのへんは勇人に引けを取らない」とたたえた。昨オフに中日を戦力外となり、巨人で再出発。「巨人に来た時から、チームの勝利に貢献したいという気持ちでずっとやってきました。明日からも勝って、(ヤクルトと)差をつけたい」。代役のヒーローは、威勢良く言い切った。
一塁ベース上、吉川が自軍ベンチへガッツポーズすると、坂本が満面の笑みで応えてくれた。「尚広さんが三塁だったので、空振りだけはしないように、前に飛ばそうと思っていました。(2球目の)甘いスライダーを見逃してしまったんですが、うまく切り替えられました」。1点差に追い上げられた直後の7回無死一、三塁。高めに浮いてきた館山のチェンジアップを、ライナーで左前にはじき返した。試合を決定づけるタイムリーとなった。
出番は突然だった。試合前練習中に、「7番・遊撃」での緊急スタメン出場が決まった。坂本が、フリー打撃中に体調不良を訴えたためだった。6月12日のロッテ戦(QVC)以来の先発で、遊撃は移籍後初。3回無死から中前打で先制点の足がかりを作り、終盤ではダメ押しの一打。代役としての働きぶりは合格点以上だった。吉川は「急だったので、逆にすんなり試合に入れました。“どうでもいい精神”というか、なんとかなるだろうと思って」と笑いながら振り返った。
主将不在のピンチを救った伏兵だが、実はヒールにあこがれているという。「朝青龍が好きなんですよ。(PL学園高時代は練習を早めに終わらせて)結びの一番までに寮に帰ることもありました」。けがで巡業を休んでモンゴルに帰国しながら、現地ではサッカーに熱中するなど、問題行動が絶えなかったが、角界を盛り上げた平成の大横綱だ。世間の批判は、土俵で見せる圧倒的な実力でねじ伏せた。「球界の朝青龍」になろうとしているわけではないが、飛び抜けた存在になることを目指している。
首位攻防の初戦を制し、首位に返り咲いた。原監督は「非常に、吉川らしさが出たね。思い切りの良さというかね。守備力、スピード、そのへんは勇人に引けを取らない」とたたえた。昨オフに中日を戦力外となり、巨人で再出発。「巨人に来た時から、チームの勝利に貢献したいという気持ちでずっとやってきました。明日からも勝って、(ヤクルトと)差をつけたい」。代役のヒーローは、威勢良く言い切った。