イースタン・リーグ公式戦 西武―巨人18回戦(西武11勝6敗1分、13時00分、西武第二)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 |
1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 5 | 1 | 11 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[負]松本竜6試合1勝1敗
[本]木村9号2ラン(阿南)=6回
P:西口(5回)→大石(1回)→中郷(1回)→平野(1回)→松下(1回)
巨人は二回、相手先発のべテラン西口投手を攻め、和田選手のヒットと四球で無死一、二塁のチャンスを作りました。辻選手のバントは併殺となり、二死二塁となりましたが、7番・北選手がセンター前にタイムリー、1点を先制しました。
しかし、巨人先発の松本竜投手が期待にこたえられませんでした。一回はヒットと暴投で招いた二死二塁のピンチを三振でしのいだものの、1点をもらった直後の二回に大きく崩れました。無死から2人連続で四球を出した後、ヒットを打たれて無死満塁のピンチ。ここで次打者にまたも四球を与えて押し出しで同点にされると、さらにタイムリーと犠牲フライで2点を追加され、一死を取っただけで降板しました。これまでの登板と異なり、直球を中心に強気で攻めるピッチングが出来ませんでした。
リリーフした笠原投手も最初の打者に死球を与えて満塁にした後、犠牲フライを打たれ、中継プレーのミスで二塁走者の生還も許し、この回、5点を失いました。
巨人は六回に反撃しました。先頭の橋本選手がヒットで出塁した後、相手失策で無死一、二塁とし、中井選手がレフトにタイムリーを放って1点を返しました。しかし、この後、3人が凡退してしまいました。
その裏、4番手の阿南投手がつかまりました。先頭打者に二塁打を打たれ、一死後にタイムリー二塁打を喫してしまいます。さらに死球と二塁打で2点を失い、前日にも一発を放っている木村選手にとどめの2ランを打たれ、この回も5失点となり、試合の大勢が決まってしまいました。
巨人は最終回に相手のエラーで1点を返しただけで、完敗の内容でした。
イースタン・リーグ公式戦 西武―巨人17回戦(西武10勝6敗1分、13時00分、市営浦和)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 |
1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 5 | 1 | 11 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[S]ミゲル21試合2勝2敗8S
[負]田原啓5試合1勝1敗
[本]木村8号ソロ(土田)=8回、山川9号ソロ(土田)=8回
P:佐藤(6回)→岩尾(1回2/3)→宮田(2/3回)→ミゲル・メヒア(1回)
最初にチャンスをつかんだのは巨人でした。二回、相手先発の佐藤投手を攻め、一死からセペダ選手、辻選手が連続ヒット、二死後に四球で満塁としましたが、後続が凡退し、無得点に終わりました。
すると、押されていた西武が三回に先取点を奪います。得意のカーブの制球がいま一つだった田原啓投手は2つの四球とヒットで一死満塁のピンチを招いてしまいました。次打者の打球は遊撃・辻選手が好捕しましたが、送球した三塁手との息が合わず、内野安打となり、西武に1点が入りました。ここで田原啓投手から江柄子投手へ交代し、二死を取りましたが、死球で2点目が入りました。しかし、江柄子投手は続く2回を完ぺきに抑え、試合を作りました。
巨人は四回には中井選手、五回には坂口選手がそれぞれ先頭打者でヒットを放ちますが、いずれも一死後に内野ゴロ併殺を喫してしまいました。初回の併殺と合わせ、六回までに3併殺と、もどかしい展開でした。
巨人の反撃は六回でした。一死一塁から橋本選手のヒット、中井選手の四球で満塁とすると、指名打者・セペダ選手の代打、井端選手が左足に死球を受けて、押し出しで1点を返しました。井端選手はこの死球の痛みのため、代走を送られました。二死後の坂口選手の打席は、執念を感じさせました。満塁のフルカウントから、6球連続ファウルで粘ったのです。最後はライトフライに倒れましたが、13球を投げさせた気迫の打席でした。
巨人は矢貫、久保の両投手をつないで、西武の攻撃を封じました。西武の安打は七回を終わって、三回の2安打のみでした。
巨人は八回に先頭の寺内選手が二塁打を放って、同点のチャンスを作りました。四球、暴投もあり、二死一、三塁まで攻めましたが、あと1本が出ませんでした。逆に八回から登板した土田投手が二死後に、木村、山川両選手に連続本塁打を喫し、とどめを刺されてしまいました。
巨人は最終的には4つの併殺を喫してしまいましたが、江藤コーチは「結果は確かによくなかった。ただ、怖がって消極的になってはいけないので、あまり責めたくはない」と選手たちをかばっていました。
プロ野球 2015 巨人×DeNA 22回戦 -横浜-
巨人・村田修一内野手(34)が1日、3年連続の20本塁打を誓った。8月30日の中日戦(東京D)の5回に決勝の右越え10号ソロ。残り21試合で10発が必要となるが「まずは目の前のあしたの試合でしっかりと打って、勢いに乗っていきたい」と気合十分。2日のヤクルト戦(金沢)の相手先発・小川を粉砕し、20発に弾みをつけるつもりだ。
雨天中止にも、村田の気持ちは切り替わっていた。「自分のバッティングの状態も上がってきているし、あしたからいくぞ」。好調を強調したワケは、8月30日の中日戦の一発にある。チェンジアップを待っていながら直球を捉えたもので「狙ってないボールを打ったのは今年初めて。これまでは、打っても全てファウルになっていた」。今季一番の手応えを感じたことで、2試合に1本のハイペースの量産にも自信をのぞかせた。
この日、雨天中止決定後、ナインはスタンドのファンにサインボールを投げ入れた。村田は自分がサインしたものにドラフト1位ルーキーの岡本にもサインを書き込ませ、お宝ボールをプレゼントすることで雨の中、観戦に訪れたファンへ感謝を示した。「ヤクルトにはこの前、3つ負けているからあしたはしっかりと勝ちたい」。ライアンを攻略し、チームも自身も上昇気流に乗せていく。
プロ野球 2015 巨人×DeNA 21回戦 -横浜-
巨人は7―6と1点を追う9回1死三塁。阿部がDeNAの守護神・山崎康から執念の中前適時打を放ち同点。なおも、2死一、二塁で村田が5番手の三上から適時打を放ち逆転。最後は沢村が走者を出すも粘り1点を守り切った。
先発の菅野は初回の3失点以外は連打を許さず力投。6回に適時打を放ち3年連続の2ケタ勝利の権利を持ち降板したが、リリーフが崩れ10勝目はお預けとなった。
DeNAは再三の粘りを見せたが、山崎康が粘れず4敗目を喫し2連敗。
村田内野手「最後は、つないでくれたチャンスだったので食らいついていった。初球から積極的にいって何とかバットに当てればと思っていた。いい所に飛んでくれて良かった」
イースタン・リーグ公式戦 西武―巨人16回戦(西武9勝6敗1分、13時00分、西武第二)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 |
1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 5 | 1 | 11 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
[負]誠19試合10勝6敗
[本]辻2号3ラン(佐野)=8回
P:誠(5回)→岩尾(2回)→佐野(1回)→玉村(1回)
巨人は一回、先頭打者の松本哲選手がライト前にクリーンヒット。続く井端選手はレフトの頭上を越す二塁打を放って、無死二、三塁とし、中井選手の犠牲フライで松本哲選手をホームに迎え入れ、今季10勝を挙げている西武・誠投手から先制点を奪いました。さらに三回、四死球と失策で満塁とし、制球に苦しむ誠投手からセペダ選手が四球を選び、押し出しで追加点を挙げました。
巨人は四回にも2四球で作った一死一、二塁のチャンスに松本選手がセンターの頭を越す三塁打で2点を追加、六回には相手失策と代打・寺内選手の二塁打で作ったチャンスで和田選手がきっちり犠牲フライを放って、リードを5点に広げました。
巨人先発の左腕、今村投手は右打者8人をそろえてきた西武打線に対し、強気の投球で臨みました。三回までは1人のランナーも出さず、四回は先頭打者に初安打を打たれたものの、後続の3人を抑え、五、六回はヒットの走者を出したものの、いずれも内野ゴロダブルプレーでしのぎました。
七回には2安打と四球で二死満塁とピンチとなりましたが、次打者を平凡なライトフライに打ち取り無失点、この回でマウンドを下りました。今村投手は「カーブの出来はいまひとつだったけど、直球が伸びていたので、それで攻めました。右打者だらけで、シュートが使えなかったけど、いい投球が出来ました」と満足そうでした。木村コーチも「低めの球で内野ゴロに切って取っていた。この調子で頑張って、一軍の戦力になってほしい」と期待を寄せていました。
打撃陣は八回、連打で2点を奪った後、辻選手が右翼スタンドに3ラン本塁打を放ち、5点を追加しました。辻選手は「打ったのはスライダー。うまく合わせることができました」とうれしそうに話していました。
今村投手の降板後は3人の投手が登板、大量点に守られて、完封リレーを完成させました。
プロ野球 2015 巨人×DeNA 20回戦 -横浜-
原巨人が、4日からのDeNA3連戦(横浜)に向け、必勝態勢を整えた。初戦には雨天中止となった1日のヤクルト戦(富山)に登板予定だったエース・菅野が先発。2、3戦目には好調の高木勇、大竹を起用し、当初3戦目に先発予定だった田口が「第2先発」としてリリーフ待機する。逆転Vへ万全の布陣で、今季6度目の「3タテ」を目指す。
残り20試合。リーグ4連覇を目指す3位・巨人に、負けていい試合など一つもない。金沢駅で取材に応じた原監督は「とにかく頑張るよ。今こそジャイアンツパワーを見せてほしい」とナインにムチを入れた。4日からは敵地でDeNA3連戦。菅野、高木勇、大竹の好調3人を起用するが、先発要員の田口をブルペン待機させ、一戦必勝の態勢で臨むことになった。
当初、田口は中6日で6日のDeNA戦に先発予定だった。だが、雨天中止になった1日のヤクルト戦に登板予定だった菅野が4日のカード初戦に回り、高木勇、大竹が1日ずつずれたことで田口の先発は飛んだ。登録抹消はせず、役割は「第2先発」に変わった。
これにより、ベンチ入りのリリーフは1人増えて8人に。万が一、先発が早い回で崩れても、惜しみなく中継ぎを投入して、野手の反撃を待つことができる。この日、G球場で先発投手練習に参加した田口は、2日連続のブルペン入り。「任されたところで自分の力を出せるようにするだけです」と決意を口にした。
もちろん、理想は先発が長い回を投げること。先陣を切るエース・菅野はG球場でダッシュなどで調整。「こういう時に力を発揮できない選手は弱い。真価が問われる。大切なのは気持ちよりも技術。気持ちばかり先行しても勝てない。今こそやってきたことを出すことが大事」と力強く言った。9月中旬以降は15日火曜日、広島戦がマツダで1試合だけ組まれるなど変則日程。状況によって中4日などスクランブルの可能性もあるが、まずは中畑DeNA相手に全力を注ぎ、3年連続の10勝目を目指す。
DeNA戦は今季、10勝9敗だが、横浜スタジアムでは2勝4敗。7月13日からは3連敗を喫した。今回はそれ以来の敵地。チーム一丸で3タテ返しを目指す。菅野は「余計なことを考えず、前を向くだけです」とナインの思いを代弁した。菅野、高木勇、大竹+田口。危機管理も万全な投手陣で、V4への弾みをつける。
イースタン・リーグ公式戦 巨人―ロッテ17回戦(ロッテ8勝7敗2分、16時01分、ジャイアンツ)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ |
0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 2 | 1 | × | 6 |
[負]唐川5試合1勝1敗
[本]鬼屋敷2号ソロ(木村)=5回、堂上2号ソロ(唐川)=8回
P:木村(5回)→唐川(3回)
巨人の先発、小山投手は一回の先頭打者を四球で出塁させる立ち上がりでしたが、後続を打ち取りました。しかし三回、先頭打者の右中間へ打球を右翼・金城選手がグラブに当てながら落球、無死三塁(記録は二塁打と右翼手の失策)のピンチを迎えました。次打者に内野ゴロで走者が生還、1点を先制されました。
攻撃陣はロッテ先発の左腕、木村投手の落差のある速球に苦しみました。二回には久々の出場のフランシスコ選手がセンター前ヒットで出塁したものの、次打者の一塁ライナーで併殺、三、四回も三者凡退に抑えられました。
五回も簡単に二死を取られましたが、鬼屋敷選手が初球、高め直球を強振すると、打球はレフトフェンスを越える本塁打、一発で同点に追い付きました。内田打撃コーチが「このところ、打撃のバランスがよくなっている。鬼屋敷の持ち味の体の強さで打った一発」という一打でした。
しかし、追いついた直後の六回のロッテの攻撃、小山投手がヒットと四球で無死一、二塁のピンチを作りました。次打者を注文通りの内野ゴロに仕留めたものの、併殺はならずに一死一、三塁となり、犠牲フライで、またも先行を許してしまいました。小山投手はこの回で終えてマウンドを降りましたが、直球のキレも良く、ゆるいカーブがよく決まり、決め球のフォークが有効で、内容のあるピッチングでした。
巨人の攻撃陣は六回からマウンドに上がったロッテ2番手の唐川投手を攻め立てました。金城選手がライト前ヒットを放ち、井端選手が死球を選ぶと、代打横川選手が遊撃に強襲ヒットで無死満塁。この場面で中井選手が同じように遊撃に強襲ヒットを放ち、まず同点。なおも続くチャンスに、代打の堂上選手が流し打ちで、左翼に勝ち越しの大きな犠牲フライを放ちました。「こういう場面では外野に大きな打球が打つことが必要。こすった感じだったが、うまくバットで運べた」という納得の打席でした。
巨人はさらに攻めました。七回には鬼屋敷、金城、寺内の3選手の安打で2点を追加、八回には先頭の堂上選手が二球目のスライダーを狙い撃ちで、右翼に2号本塁打を放って加点しました。
守っては七回から、久保、土田、香月の3投手が1イニングずつを無失点でリレー、終わってみれば、完勝の内容でした。
プロ野球 2015 巨人×ヤクルト 20回戦 -金沢-
巨人・村田修一内野手(34)が1日、3年連続の20本塁打を誓った。8月30日の中日戦(東京D)の5回に決勝の右越え10号ソロ。残り21試合で10発が必要となるが「まずは目の前のあしたの試合でしっかりと打って、勢いに乗っていきたい」と気合十分。2日のヤクルト戦(金沢)の相手先発・小川を粉砕し、20発に弾みをつけるつもりだ。
雨天中止にも、村田の気持ちは切り替わっていた。「自分のバッティングの状態も上がってきているし、あしたからいくぞ」。好調を強調したワケは、8月30日の中日戦の一発にある。チェンジアップを待っていながら直球を捉えたもので「狙ってないボールを打ったのは今年初めて。これまでは、打っても全てファウルになっていた」。今季一番の手応えを感じたことで、2試合に1本のハイペースの量産にも自信をのぞかせた。
この日、雨天中止決定後、ナインはスタンドのファンにサインボールを投げ入れた。村田は自分がサインしたものにドラフト1位ルーキーの岡本にもサインを書き込ませ、お宝ボールをプレゼントすることで雨の中、観戦に訪れたファンへ感謝を示した。「ヤクルトにはこの前、3つ負けているからあしたはしっかりと勝ちたい」。ライアンを攻略し、チームも自身も上昇気流に乗せていく。
さあ、どうなるか結果を楽しみにしましょうね(^o^)
ぜ・っ・た・い 勝・つ・ぞ
お〜〜〜 ジャイアンツ(^o^)/
プロ野球 2015 巨人×ヤクルト 20回戦 -富山-
巨人・原辰徳監督(57)が31日、9月からの打線爆発に期待した。1日からはヤクルト2連戦(富山、金沢)。前回3タテを食らった相手だが「このところ、いろんな戦いの中でいい勝ち方をしている」と打ち勝ってのリベンジを宣言した。残り21試合。今季は貧打に泣かされ続けたが、最後の直線で本領発揮し、リーグ4連覇へ突き進む。
ファンからの声援に、大きくうなずいた。富山へと向かう前の東京駅で、原監督は「勝負の9月だ」と言い切った。ヤクルトにリベンジか。報道陣からそう問われ「そうだよ。非常に単純な言葉かもしれないけど、一戦必勝、一球入魂が大事になるな」。いつになく声のトーンを上げた。
8月25日からのヤクルト3連戦は、2、0、0と2度の完封負けを含む3連敗。だが、中日戦はレギュラー組に早出特打ちをさせた効果も出て、7、3、9と計19点を奪っての3連勝。「『よーし勢いが出てきた』と思ったら3連敗したり。『はあ~っ』と思ったら3連勝したり。予想不可能のチームなんだよ」と苦笑いしたが、つなぎと破壊力が融合し、本来の打線に近づきつつある。「このところいろんな戦い方の中で、いい勝ち方をしている」。リーグトップのチーム打率2割6分を誇る燕打線に対抗する自信はある。
指揮官は、各選手のスイングや動きで好不調を見極めている。中日3連戦での坂本、阿部は、ボール球を振らなくなり、ギリギリまで呼び込んでの鋭いスイングが出るようになった。「慎之助は、本来に戻りつつある」。村田は30日に右翼席へソロを放ったが、逆方向に強い当たりが出ると良い傾向だ。好調な立岡に加え、片岡、亀井にも思い切りの良さが出てきた。「全員がいい材料の中で先に進める」と言葉に力を込めた。
現在、チーム打率はリーグワーストの2割4分1厘。開幕以降、ずっとこの調子だ。原監督は「種をまいて、何とか9月に花を咲かせられる状態にしたい」と、坂本、長野、阿部に個人レッスンをしたり、野手の休養日を剥奪し、打ち込みしたことも計3度あった。トレーニングコーチと話し、走る量を増やして体のキレを一から作り直した。すべては「勝負の9月」に花を咲かせるためだった。
首位・阪神と1差の3位で残り21試合となった。「最後の最後まで長引く可能性はある。9月中旬というよりも、9月後半くらいかな」と優勝争いは土壇場までもつれるとにらんでいる。ただ、悩み続けた貧打が思い通りに“覚醒”すれば、経験は豊富なチームだけに、一気に抜け出せるはずだ。
プロ野球 2015 巨人×中日 23回戦 ~東京ドーム〜
東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの23回戦。巨人先発の田口は、三回に味方の失策なども絡み5点を失ってしまう。しかしその裏、片岡のソロホームランを手始めに3点を返すと、代打・隠善が今季初打席で2点タイムリー内野安打を放ち同点に追い付く。そして五回、村田の10号ソロで勝ち越しに成功すると、八回には片岡のこの日2本目となるホームランなどで3点をダメ押し。見事な逆転勝利で、このカード3連勝を飾った。
中日先発は若松。
巨人打線は初回、先頭の立岡がヒットで出塁、送りバントで二塁まで進むが、後続が倒れ無得点。二回も走者こそ出すが、得点には結び付かなかった。
田口は一、二回ともに走者を出しながらも、後続を抑えまずまずの立ち上がりを見せる。しかし三回、ヒットと2つの四球で一死満塁のピンチを招くと、遊撃ゴロの間に三塁走者が生還し先制点を奪われる。続く平田は三塁ゴロに打ち取るが、この打球を村田が一塁に悪送球、さらに1点を奪われる。そして和田には3ランホームランを浴びてしまい、この回5点の先行を許す。
その裏、巨人打線はすぐさま反撃に出る。一死から片岡の左中間へのソロホームランで1点を返す。その後連打で一死一、二塁のチャンスをつくると、長野がタイムリーヒットを放つ。亀井も続き、村田が押し出し四球を選び2点差まで迫ると、ここで原監督は代打攻勢に打って出る。小林の代打・アンダーソンは空振り三振に倒れるが、田口の代打・隠善は一塁に2点タイムリー内野安打を放つ。今季初打席が試合を降り出しに戻す同点打となり、見事起用に応えてみせた。
五回、一死から村田が右翼に第10号ソロホームランを放ち、勝ち越しに成功する。これで村田はプロ入りから13年連続での2桁ホームランを記録した。
巨人は四回から継投策に入る。2番手として田原誠が登板。2イニングを投げ、1安打無失点に抑える好投を見せる。六回のマウンドには宮國。六回こそ無失点に抑えるが、続く七回、一死三塁のピンチを招く。二死後、4番の平田を迎えたところでマシソンにスイッチする。マシソンは平田を1球で二塁フライに打ち取り、このピンチを切り抜けた。
追加点がほしい巨人打線だったが、中日2番手の山井の前に得点が奪えない。しかし八回、中日3番手の浅尾を攻め立てる。一死から片岡が、左翼スタンドにこの日2本目となる第8号ソロホームランを放ち待望の追加点を奪う。さらに坂本がヒットで出塁すると、阿部がタイムリー二塁打で続く。その後相手のバッテリーエラーも絡み、点差を4点に広げた。
九回のマウンドには澤村が上がり、中日打線を三者凡退に抑え、試合終了。2番手で好投した田原誠が3年ぶりとなる勝利を挙げた。このカード3連勝を収め、中日との対戦成績を13勝9敗1分とした。
プロ野球 2015 巨人×中日 22回戦 ~東京ドーム〜
7回1死から平田に中前打されたが、許した安打は2本のみ。7回無失点。二塁を踏ませぬ好投で5月13日の広島戦(東京D)以来の2勝目を挙げた。「良かったです。ホッとしてます」と胸をなで下ろした。2軍調整中にフォークを磨いてきた。昨年まで追い込んでからチェンジアップに頼ることが多かったため、09年以来、解禁しようと自主トレから練習を重ねた。2回に平田から空振り三振を奪い、手応えをつかんだ。「ファームでは使っていましたが空振りが取れるようになった」。落ちる球がチェンジアップとフォークの2種類となった。投球の幅を広げ、戻ってきた。
今年は不振で1、2軍を行き来した。合計で約3か月が2軍生活。ファームの練習の合間に「もしかして巨人にFA移籍してきて、終わった選手になってしまっているのかな」とポツリと漏らしたこともあった。それでも「(東京)ドームで勝つことをイメージした」と奮い立たせ、この日の快投につなげていた。
マイコラスがコンディション不良で登録抹消になり、菅野、ポレダ、高木勇が中5日登板になるなど苦しい先発事情。23日の広島戦(マツダ)で6回2失点と試合を作った田口と大竹がシーズン終盤戦に力を発揮したことはチームにとって大きい。原監督も「本来に近い、非常にメリハリのある投球だった。次も期待したい」と評価した。
ただ、大竹自身に慢心も笑顔もない。お立ち台ではファンに向かって「なかなか貢献できなくて申し訳ありません。絶対に優勝したいと思います」と声のトーンを上げた。心からの笑顔はシーズンの最後にとっておく。
イースタン・リーグ公式戦 DeNA―巨人17回戦(巨人11勝5敗1分、18時01分、バッティングパレス相石ひらつか)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 |
0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
日本ハム | 2 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | × | 8 |
[負]内海11試合2勝5敗1S
[本]山崎憲1号2ラン(内海)=7回
P:ビロウ(5回)→井納(3回)→小杉(1回)
プロ野球 2015 巨人×中日 21回戦 ~東京ドーム〜
巨人がヤクルトに連夜の完封負け。自力Vが消滅した。今季最長に並ぶ5連敗を喫し、貯金もなくなった。先発・ポレダが8回途中を2失点と好投も、打線が2日連続の11残塁と拙攻で見殺し。8四死球も生かせず散発4安打で、チームは今季12度目の零敗。さらに月間5度の0封負けは球団ワーストタイとなった。残り24試合、可能性を信じて、ただがむしゃらに勝ちに行くしかない。 回を追うごとに、残塁とスコアボードの「0」が積み重なるだけだった。2日連続の完封負けという屈辱に、クラブハウスへと向かう原監督の足取りも自然と速まった。「見ての通り。1本が出てこない」。今季2度目の5連敗で、ついに貯金も底をついた。そして、この敗戦で自力Vも消滅した。
試合後、28日の中日戦(東京D)前にはレギュラークラスも含め、ほぼすべての野手に早出特打が課される極めて異例の方針が決まった。貧打にあえぐ今季、休日返上の全体練習が何度も行われてきた。24日には亀井、小林らがバント特訓に臨んだ。残り24試合、4連覇へ望みをつなぐためにも、練習あるのみというわけだ。
チャンスはつくった。初対戦の寺田らから8つの四死球を選び、5回まで4回以外は毎回得点圏に走者を置いた。2回2死満塁では亀井が左飛。3回2死一、三塁では村田が寺田のスローカーブに中飛。5回2死満塁でも再び村田に回ったが、2番手・徳山のフォークに投ゴロに倒れた。「寺田? 知らない投手なので真っすぐ系に合わせていた。5回? フォークは頭にあったけど。チャンスで打たなければいけなかった」と、村田は悔やんだ。11残塁も2日連続。そのうち5回までに10残塁が集中し、ポレダを見殺しにした。
7回1死一塁では、坂本が久古のけん制で刺された。「ああいうミスをしていたら勝てない」。チェンジになってもベンチからなかなか動けない光景は、切り替えが早い主将にしては珍しかった。指揮官は特定の場面を指摘することは避けたが、「初対戦の投手? どういう相手でも戦っていかないといけない。本人たちも一生懸命やっているけど、チームを前に進ませる1本が出ないね」と、うめくように言った。
この日からドラフト1位ルーキーの岡本を初昇格させた。「チーム最善策」とだけ原監督は語るも、井端を降格させてまで打ったカンフル剤だ。出番はなかったが、中日戦では思い切って先発させるなどの起用法も考えられる。
ツバメを蹴落とすどころか、逆に3タテで1ゲーム差をつけられた。「きょうのゲームを糧に、切り替えるということだね」と指揮官。勝つしかない。王者の意地を見せるべきときだ。
さあ、どうなるか結果を楽しみにしましょうね(^o^)
ぜ・っ・た・い 勝・つ・ぞ
お〜〜〜 ジャイアンツ(^o^)/
プロ野球 2015 巨人×ヤクルト 19回戦 ~神宮〜
巨人のドラフト1位・岡本和真内野手(19)が、27日のヤクルト戦(神宮)で1軍に初昇格することが26日、分かった。この日、チームは今季11度目の零敗を喫し、4連敗で3位に転落。11残塁の貧打線の起爆剤として、ルーキーは即スタメンの可能性もある。菅野は絶好調の山田は抑えたが、4回に小川、比屋根に連続押し出し四球を与えるなど4失点。首位・阪神も敗れ、3差で自力Vは消えなかったが、危機的状況は続く。
黄金ルーキーが、ついにベールを脱ぐ時が来た。岡本が、井端に代わって27日のヤクルト戦(神宮)から1軍初昇格することが決まった。相手先発はプロ初登板の寺田。2軍戦での対戦は3打数無安打ながら、実際に打席に立った経験があるのはアドバンテージで、即デビューの可能性もある。
岡本は3月に腰の張り、5月には下半身のコンディション不良に見舞われて出遅れたが、6月以降は2軍のレギュラーとして経験を積んできた。7月6日には1軍練習に参加。原監督から「“できる人”は(デビューまで)1年も2年も3年もかかるわけがない。一日でも早く(上がりたい)という考えで、いかに一日を過ごすか。スター、一流選手を目指す上では大事な部分だと思う」とハッパをかけられた。
当時、イースタンでのアーチはゼロ。本人が「(長打力が)長所で獲ってもらったと思うし(本塁打が)出ていないのは悔しい」と話していたように、2軍で力を見せる必要があった。そして8月1日の楽天戦(G球場)で、同学年の安楽から左中間へ1号。圧倒的とまではいかないが、指揮官の宿題を着実に消化し、69試合で打率2割5分8厘、1本塁打、16打点。力で1軍をつかみ取った。
逆転Vへの起爆剤として期待される。チームはこの日、今季初めて亀井を2番に起用。より攻撃的なオーダーを組んだが、得点にはつながらなかった。初回1死二塁、3回1死三塁で、主軸がかえせず、結局、3、4番で7打数無安打。11残塁で、今季11度目の完封負けを喫した。これで4連敗となったが、その間、得点はたったの4。原監督は「取れるときに何とかね…。あそこで(攻撃が)滞るので、同じようなゲーム運びになる」と嘆いた。
3位に転落したものの、首位・阪神が敗れたためゲーム差は3のまま。自力優勝の可能性も消えてはいない。とはいえ、巨人は残り試合数が4試合少ないことを考えると、それ以上の差があると考えるべきで、リーグ4連覇への道は厳しい。岡本の合流が、危機的状況を打破する一手となるか。
さあ、どうなるか結果を楽しみにしましょうね(^o^)
ぜ・っ・た・い 勝・つ・ぞ
お〜〜〜 ジャイアンツ(^o^)/