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ドラ1候補

ドラ1候補絞った オコエ、小笠原、熊原、高山の4人
 
巨人が29日、東京・大手町の球団事務所でスカウト会議を開催。今年のドラフト1位候補が、関東第一のオコエ瑠偉外野手(18)、東海大相模の小笠原慎之介投手(17)、仙台大・熊原健人投手(21)、明大・高山俊外野手(22)の4選手に絞り込まれたことが明らかになった。いずれの選手も現状の補強ポイントに合致。10月22日のドラフト会議に向け、球団内の意見を統一していく。

 巨人のドラフト戦略の一端が明らかになった。スカウト会議では約2時間にわたり意見を交換。取材に応じた山下哲治スカウト部長は「最終リストには67人。そのうちの上位候補は10人」と明かした。その中でもオコエ、小笠原、熊原、高山の4選手が巨人の最終候補として絞り込まれたもようだ。

 ここへ来て一気に1位候補に躍り出たのが、オコエだ。今夏の甲子園では、2回戦の高岡商(富山)戦で大会タイ記録となる1イニング2三塁打をマーク。準々決勝の興南戦でも決勝弾を放つなど、スピード感あふれるプレーで魅了した。

 話題性も抜群だが、山下部長は「甲子園ですごく評価を上げてAクラスになった。スター性に加え、技術でも将来必ずレギュラーになれる。人気よりまずは力優先」と、あくまで実力重視と説明した。右の外野手の層が薄い巨人の補強ポイントに合致する。

 一方の小笠原は最速152キロの剛球を武器に、東海大相模を45年ぶりの夏の頂点に導いた。変化球などの精度も高く、高校生ながら完成度は極めて高い。

 大学生の2人は、紛れもなく即戦力となる能力の持ち主だ。熊原は最速152キロを誇り、大学日本代表にも選ばれた右の本格派。宮城・柴田高時代は無名ながら、仙台大で力を伸ばしたたたき上げでもある。今秋のリーグ戦前に背中を痛めた影響が懸念されたが、回復して好投を見せている。巨人としても、即先発ローテを張れる投手は、のどから手が出るほど欲しい。

 高山はこの秋のリーグ戦で、東京六大学歴代タイ記録となる通算127安打を達成した安打製造機。貧打に泣いた巨人打線を、活性化できる逸材といえる。

 いずれの選手も、世代交代が迫る巨人にとってはスター候補生。山下部長は、ほかに県岐阜商・高橋、仙台育英・平沢、駒大・今永、明大・上原、大商大・岡田、青学大・吉田らの名前を列挙したが、先述の4人がドラフト戦略の軸になる可能性は高い。「即戦力投手でいくのか、外野手の即戦力かまだ決まっていない。ただ、投手ならこれ、野手ならこれという準備はしている」と話した。

 運命の「10・22」。巨人新世代の旗手は、果たして誰になるのか。